レーシングドライバーというのは、シートに収まっている分、体を大きく動かすことはありませんが、4G~5Gの強烈な重力の負荷に"耐える"という、アイソメトリック的な運動をしています。それでも運動量としては激しく、F1ではレース後に体重が2〜3kgも落ちるほどです。心拍数もコーナリング時には180を越え、平均でも170くらいまで上がる。だから、ステアリングを動かしたり、ブレーキングやコーナリングで発生する高いGに耐えられる筋力パワーは必要ですけど、同時に求められるのはレース中の負荷に耐える状態を維持できる持久力が大切です。
グランプリは最長2時間、平均的には約90分前後なんですが、その間集中力を保ち続けるための基礎体力、これはまず絶対に必要ですね。スタミナ不足で集中力が途切れると、パフォーマンスが落ちてしまうので。だからトレーニングも基礎体力と持久力をつけるメニューがメインになります。オフの間は、ウエイトで筋力のアップを図って、シーズン中はそれを維持しつつ、持久力は常に鍛えています。
持久力をつけるトレーニングは、やはり走る、泳ぐが基本。特にランニングは遠征先でも手軽にできるのでいいですね。それと僕は、学生の頃に競技をしていた自転車が大好きなので、心肺機能を高める持久力トレーニングは、主に自転車を使っています。長い距離を乗れて効果的なトレーニングにもなるし、景色も見られてリフレッシュもできるから。
僕が今、ベースにしている南仏は比較的温暖なのでヒートナビのウエアを使うのは冬に限られてくるんですが、オフシーズンのトレーニングではとても重宝しています。このウエアは、着るとすぐに暖まって、保温性もすごく高い。とにかく筋肉を冷やしてしまうのが一番怪我に繋がるので、ウォームアップから特に冷やさないということを意識しています。 それに色もグラデーションもきれいだし、ポケットも機能的な位置についているので、使いやすい。ランニングや自転車で外を走るときでも、街になじむファッション性があって、筋肉を冷やす心配がないのがいいですね。


- 高校時代から始めた自転車競技で華々しい戦績を残すも、幼少期に体験したF1観戦の感激からレーシングドライバーの道を志す。F1への登竜門であるイギリスF3に挑戦し、2001年には同シリーズの総合優勝。世界戦のハットトリックを含む破竹の快進撃でF3界の頂点を極め、モータースポーツ転身後わずか5 年でF1デビューを果たした。2004年ヨーロッパGPでは日本人ドライバー史上初となる予選最前列を獲得し、続くアメリカGPではついに表彰台に上がる快挙を成し遂げた。名実ともに日本を代表するレーシングドライバー。






















